2012/07/28

アルケミストー夢を旅した少年
















作者 パウロ・コエーリョ
1988年刊行
世界中でベストセラーになっているので、すでに読んだ事のある人も多いと思う

アルケミスト→錬金術師と訳されている
錬金術師???出会った事は無い。多分、魔法使いとかそういうカテゴリー

少年サンチャゴは夢を見る
旅をして宝物を手に入れるという夢
スペインのアンダルシアの平原で羊を飼って暮らしている少年にとっては
それは予知夢と呼ぶには、あまりに今の自分の暮らしとかけ離れた内容の夢

出会った老人からこんな事を教えられる
雲から蝶から人から、あらゆる事の「前兆」に気付く力をすでに少年は持っていると
「前兆」は神様からの祝福とメッセージ
自分の運命を知り夢を追う時
この地上にあるたったひとつの偉大な真実と繋がっているという事
自分が本当にやりたいと思う時、その望みは宇宙の魂から生まれていて
その声をちゃんと聞いて進む事は地球においての人としての使命だという事
「宝物を探す」という運命を背負ったら
その運命を実現させる事が少年の責任なのだ
神様が用意した前兆に従って行けば必ず宝物にたどり着くだろうと…

そして少年は羊を売り、教えられた場所エジプトのピラミッドを目指して旅に出る
海を渡り、未知の大地アフリカ大陸へ
泥棒にもあったり、クリスタルを売るお店で働いたり
砂漠を旅しながら、たどりつたオアシスで愛する人を見つけ
錬金術師と出会い教えを乞いピラミッドへたどり着く
そしてとうとう「宝物」を探し出す

ストーリーだけを紹介するととても単純な物語だ

だけど「スピリチュアルの世界」にちょっと興味がある私にとっては
少年サンチャゴに起こる様々な出来事を寓話として読み解いて
今の自分に当てはめてみて「何かがわかった気になれる」内容だ
この行間からこんな意味を読み取れるのは、私にスピリチュアル性があるからかもと
ミョーな自信が生まれる
世界中でそう思った人がたくさんいるからこんなに売れて
「この本を読んで人生が変わりました」なんて言う人も現れちゃったりするんだろう

「夢」を捨てないで「大いなる力(神様)」の存在を信じて進めば
この世界のすべてに祝福され、望みが叶う
この本を読んで、素直にそう思えるキレイなココロを持っていたいけど
最近のうさんくさいスピリチュアルブームとやらは警戒してるので
手放しでこの本を「すごいよお!人生変わるから一度読んでみて」と
おすすめはできない

「スピリチュアル」嘘くさいような、ばかばかしいような気もするし
「スピリチュアル」それこそが人生の真実のような気もするし
目に見えないものをすべて否定してしまうのもなんだか違うし
まだ私にとっては答えの出ない分野

とりあえず「神秘」とか「奇跡」とか、そういうものとは一歩距離を置きながらも
自分の心の中のどこかにいる少年サンチャゴの存在を信じる気持ちは
何歳になっても持っていたいなあと思う