2011/08/24

ロビンソン漂流記

原作   ダニエルデフォー
発行   1719(イギリス)
訳    吉田健一(1951初版発行)


時間を忘れて読んだ
多分、小学校低学年10歳くらいの私

家のとなりの家畜小屋の低い屋根の上
干してあるふとんにねっころがっって
そんな自分を思い出す

















ロビンソンがひとつひとつ工夫してものを作っていき
とうとう土をこねて火にくべて「土器」を作ったシーンには
ものすごく感動して
「尊敬する人は?」って聞かれて
しばらくは「ロビンソンクーソー」って答えるくらいに
しびれてた!

モノを作る人に憧れる原点かも!?

最近になって、全訳版を読んだ

父親の教えに反発して家出、船乗りになって航海に出て遭難
運よく助けられ、商売も成功し、新しい土地でちょっと落ち着きはじめたら
生まれつきの放浪癖のせいなのか、ふたたび船乗りに
しかも目的は黒人奴隷をナイショで買うため
???
ふたたび遭難して、今度は無人島で独りっきりで生き残る

なんだかなあ…ロビンソンクルーソー
あんたも悪いところあるんじゃないの?
って突っ込みどころはいっぱい

そして、常にすべての出来事を
神の裁きに思ったり、祝福と捉えたり
生活の基本に神ありき
全訳版を読んでみて一番感じた事は
神の摂理とか、正義の問題に対しての、キリスト教的な倫理観が
この物語の本当の伝えたいところなんだろうと、いう事

書かれた頃の時代背景(18世紀のイギリス)が色濃く出ているので
スペイン人に対するイギリス人の悪意丸出しの考え方とか
黒人に対して、まったく人間扱いしていないその考え方とか
やはり、時代背景を知らなくては、理解できない部分が多い
なんといっても300年前だからね

ちょっと、大人の事情を知りすぎてしまった気分…
単純に冒険物語として再読したいなら
この物語に関しては子供向けのダイジェスト版で読む事をおすすめします!

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