2011/11/09

ライ麦畑でつかまえて
























 私の20代前半
村上春樹の「ノルウェーの森」
そしてサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」
こういう本がバッグの中にさりげなく入っていると
とっても知的でオシャレな自分を演出できたものだ

私も知的でおしゃれな自分を演出したくて読んではみたが…
「いったい…何を言いたいんやろ?」という疑問マークが頭の中にいっぱいに

主人公の男の子ホールデンは、悪態をつきながらも
ナイーブすぎる心を持て余している
大人たちの予定調和的なウソっぽさに傷つきながら、自分を責めたりもする

この本を「若者達のバイブル」なんて言葉で紹介されてるのを見ると
理解できない自分は「純粋な感覚」も「少年の心」もなくしてしまった気がして
読み終えたあともなあ〜んかモヤモヤする
アメリカの青春文学は(そういう分野があるのかどうかわからないけど)
バックボーンとか、比喩が理解できていないと面白く思えないのか!?

ホールデンの本当になりたいものは「ライ麦畑のつかまえ役」
「空想のライ麦畑で遊ぶ子ども達が安全に遊べて
まして崖なんかに落ちないように見張っていてあげて
落ちそうになったら捕まえてあげる役」
多分、この本の題名にもからむ、いいシーンなんだろうけど
そのくだりを読んでも「あ〜やっぱり私にはわからん!」と

わからないので、ホールデンに手紙を書いてみた

「ホールデン
君の空想のライ麦畑では君の正義が唯一の正しい事なんだろう
君の仕事はとても重要で
たくさんの子供達が君を必要にしているように思うのだろう

そういう気持ちをずっと持っている事は大切な事なのかもしれないけど
でも子供達はちゃんと落ちないように遊べるよ
君が心配するより子供達はずっと大丈夫だよ

そして、見守って欲しいのはホールデン君自身なのかもしれないね
だけど私は、自分の身の回りの瑣末な事に精一杯すぎて
君が落ちないようにずっと見守ってあげる事はできない

だから頑張れ!自分で自分をなんとかしろ!ホールデン」


まったく情緒の無い手紙だなあ〜

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